or WASTE

EUROPE

Norway [Oslo]未来は野菜中心? 衝撃的な環境と食のレポート

840oslotext byAsaki Abumi
photograph by EAT
(『料理通信』2019年5月号/「ワールドトピックス」より)

2050年になっても、環境に優しく100億人が健康的な生活を送るためには、現代の食生活を見直す必要がある。肉・砂糖・乳製品の消費を抑え、果物・野菜・穀物は今より2倍の量に。肉食中心のノルウェーでは、魚は週1回、肉は月2回に――

2019年1月、EAT財団が発表した研究者37人との合同レポートは、現地で大きく報道された。北欧ホテル王の妻であるグンヒル・ストルダーレン氏が指揮する同財団は、2016年に発足。持続可能な食生活を提案し、ノルウェーとスウェーデンで注目を集める。夫妻の人脈や財力もあり、世界中の政治家・権力者・研究者・産業界が集う会議を毎年ストックホルムで開催している。

スーパーでは大量のお菓子が売られ、肉食を好む人は未だに多い。野菜中心の生活を推奨しても食肉業界や肉好きの反発も強い。しかし「今から食生活を見直さなければならないほど、環境も健康も深刻な事態に陥っている」と財団。閣僚クラスの政治家や王室関係者を集め、今後の食政策を動かしかねないEAT財団の影響力は未知数だ。

EAT
https://eatforum.org
EAT財団発表の1日あたりの理想摂取量例:全粒穀物

(パンや米)232g、野菜350g、果物200g、乳製品250g、肉43g(牛肉・羊肉・豚肉14g、鶏肉・その他鳥肉29g)、魚28g、ナッツ50g、砂糖31g

GET INSPIRED

Norway [Oslo]未来は野菜中心? 衝撃的な環境と食のレポート
2050年になっても、健康的な生活を送るためには、現代の食生活を見直す必要。肉・砂糖・乳製品の消費を抑え、果物・野菜・穀物は今より2倍の量に。肉食中心のノルウェーでは、魚は週1回、肉は月2回に。
America[New York] ヴィーガン対応のバターが誕生
ヴィーガン対応のバター「ファババター」。原料はヒヨコ豆の茹で汁アクアファバとココナッツ。タンパク質や炭水化物が豊富に含まれるアクアファバは滑らかな舌触りを生み、ヴィーガン食の卵白の代用として多用される素材
India [Kochi]消えゆく在来種米を食べられるアーカイブに
南インド・ケーララ州コチ市でインド最大の現代芸術展「コチ=ムジリス・ビエンナーレ2018」が開催。食に関連するアートプロジェクトとして、インド各地の在来種米のアーカイブ化を行う「エディブル・アーカイブズ」が注目を集めた。
イタリア・フィレンツェ発 コーヒー豆のかすを利用したサーキュラーエコノミー 持続可能な都市型農業を目指す「フンギ・エスプレッソ」の活動
持続可能な都市型農業を目指す「フンギ・エスプレッソ」の活動。イタリア・フィレンツェ発 コーヒー豆のかすを利用した