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EUROPE

Italy [Milano] 生活に困窮する人々を支える“日常のパン協会”

italy840text & phograph by Yuko Suyama
(『料理通
信』2019年3月号/「ワールドトピックス」より)

パーネ・クォティディアーノ(日常のパン)協会は、1898年誕生の宗教や政治的な背景を持たない慈善団体である。
120周年を記念し、2018年12月5日から2019年1月13日までミラノの美術館で「パンのような良い人々」展を開催。C・サドラー氏など有名シェフたちによる寄付金集めのディナーの他、著名デザイナーたちによる創意溢れる形のパン、木や金属、陶器のオブジェ、スローフード協会のカルロ・ペトリー二氏ら文筆家たちの文章などが展示された。

協会の主な活動は、生活に困窮する人々に手を差し伸べ、無料で食料品を配ること。宗教も理由も問わないため、市内2カ所にある協会には、毎朝、大きな袋を持った人が列をなす。「ここ数年その数は増え、2018年は約100万人の手に渡りました」とルイジ・ロッシ副会長。

食料品は生鮮市場、食品会社や近隣のパン屋からの寄付で賄われ、管理運営もボランティアの手による。クリスマスには、篤志家からの寄付と地元ミラノのヴェルガーニ社の協力で、パネトーネも配られた。

◎ PANE QUOTIDIANO ONLUS 
Viale Toscana, 28 20136 Milano
☎+39-02-58310493
http://panequotidiano.eu/

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