or WASTE

EUROPE

[Oslo] 食品ロス対策で誕生した羊肉スナック

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text by Asaki Abumi
photograh by Cheeps
(『料理通信』2018年3月号/「ワールドトピックス」より)

「羊農家として30年間働いてきたが、倉庫いっぱいに残った羊肉を見て、なんとかできないかと考えていた」と語るのは、ノルウェー産羊肉のスナック「チープス」を開発したヴィーキンスタ氏。

ノルウェーでは、昨年だけで2257トンの仔羊肉、1155トンの羊肉が倉庫に保管されたままになっていた。これは前年の2倍量にあたる。原因は人々が他の肉を好み、羊肉が食卓に上る機会が減っていることに加えて、輸出量も少ないからだ。

「チープス」は、隣国スウェーデンの乾燥した羊肉サラミからインスピレーションを受けたという。羊肉をスナックにするアイデアはノルウェーでは画期的なもので、「プロテインたっぷりで健康的」「満杯の倉庫を救うスナック」と現地メディアでも話題に。

塩味の乾燥羊肉は、乾いた歯触りでビーフジャーキーのよう。酒のつまみにも合いそうだ。現在、国内では試作品として食メッセや店頭で配られ、フィードバックを集めている。今後は国外でもPRを予定しており、同氏は観光客にも食べてもらえればと意気込んでいる。



◎ Cheeps
www.cheeps.no

 

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